ウィスコンシン-埼玉 芸術交流展 2002
2002年10月 1-8日 埼玉

DAY 3: 10/3 続き...

富岡美術館を後に、電車で次は銀座井上画廊レセプションに直行しました。私の日本初の展覧会にわざわざ足を運んで下さった方々、本当に有難うございました。そして、この日井上画廊に来て下さった方々には、直接お目にかかる事が出来ました。過密なスケジュールでゆっくりとお話する時間はありませんでしたが、私のアメリカでの活躍振り(活動振り)を少しでも御覧頂けたのではないかと思います。

この日は通訳の方が交通事情で遅れられた為、私が代わりに画廊の支配人、日本の役員、そしてこちらの役員皆さんの挨拶などの通訳をすることになりました。突然の事で心構えが出来ていなかった為、かなり緊張してしまったのですが、一応その場を乗り切りました。井上画廊では、スペースの都合上、平面の作家のみの作品が展示されました。私の作品は、今こちらで一番人気の「ベランダ物語りー盗み聞き」が入り口付近に飾られていました。レセプションに来てくれた幼馴染み二人との記念撮影です。レセプション会場には、いろいろと軽いお昼を兼ねたおつまみがテ−ル一杯に用意されていました。が、来て下さった方々とお話を少しでも沢山したかったので、一口も食べれないままレセプションの後これまた直ぐに出発、日本の作家の方の出して下さった車に飛び乗り、次は今回のメインイベント、デモンストレーションの会場の埼玉県立近代美術館へ。

埼玉県立近代美術館では、今回のメインイベントであるウィスコンシン作家によるデモンストレーションが行われ、その日は200人以上の来館客があったといいます。9人の作家がそれぞれの技法等を披露しました。私はそのう、Lee Holt氏(写真)とMetje Butler氏の通訳をしました。Lee Holt氏はこのデモンストレーションにはウィスコンシンの赤土を持参し、彼の抽象的表現と感性、感覚をテーマにした、指先とほんの少しの道具を使う、自由な陶芸方法を紹介しました。この作品は3つの翼と言うもので、この後日本の陶芸家によって焼かれ、美術館に寄付されると言う事です。そんな彼は、自分は陶芸家ではなくて、彫刻家であるといいます。(写真撮影 北山氏)

私も自分が普段使用する箔の技法を紹介しました。日本の伝統的な技術ではなく、短時間で簡単にそして自由に使用できる洋金箔のセットを持参し、披露しました。そして、料理に使う酢による酸化の技法や、他の画材との混合によるモダンな箔の使用方法も時間の有る限り披露しました。普段勿論英語でしかデモンストレーションをした事がなかった為に、すこし言葉に詰まりましたが、多くの方に観て頂けたので、やりがいがありました。(写真撮影 北山氏)

DAY 4: 10/4 100年前の農家で一泊

今回のエクスチェンジに参加された日本の作家の方に、伊豆に移築された新潟の100前の農家で一泊を過ごさせて頂くという、大変貴重な企画を立てて頂きました。実行委員長の柳さんがマイクロバスをチャ−タ−して下さり、東京から伊豆迄の間富士山は残念ながら気候が暖かかった為にみれませんでしたが、素敵な観光をさせて頂きました。古い農家には夕方には着き、温泉に行く人と、畳の間でゆっくりと本を読みながらくつろぐ人とに分かれました。

夕食は、ウィスコンシンの作家の中にベジタリアンが二人いたため、手作りの魚と野菜の精進料理が管理人の御夫妻によって大量に用意されました。私は日本育ちですが、これだけ沢山の精進料理の手料理を一度に頂いた事はありませんでした。どのお料理もとても新鮮な食材が使用されており、また料理方法も様々で、驚きでした。この後には何と100%そば粉を使用したつなぎなしのおそばの手討ちの様子も目の前で披露され、満腹の上に更に一口、作り立てのそばを贅沢にもすすりました。コップや器の一部は、近くに工房をもたれる陶芸家山内雅夫氏の作品でもあり、何とも本当に贅沢な一夜を過ごしました。

自在鍵で天井から吊るされた鉄鍋で料理されるお鍋を囲んでの賑やかな夕食に、それまでのハードスケジュールの疲れも忘れました。大勢で囲む鍋は、心の底まで暖まりました。ちなみに中には、蟹、野菜多種、魚、豆腐、などなどいろいろとたっぷり具が入っていました。

食後は、板の間に座り皆でお酒とお茶を飲みながらの団欒。生演奏の音楽を聴いた後には、陶芸家の山内氏が芸術と生き方についての独自の思想を熱心に語られました。非常に口惜しい事に、その場で通訳の出来る人物は私だけで、しかし満腹感と、ハードスケジュールの疲れと、眠気の為に、山内氏の語る素晴らしい思想のうち、3分の1程しか訳す事は出来ませんでした。しかし、両国語の分かってしまった私1人、貴重な体験をさせて頂けました。テープレコーダーを持参していれば、後日訳をして皆に紹介できたものにと、後悔先に立たずでした。が、思い掛けない一夜となりました。

DAY 5: 10/5 農家での一泊後

翌朝は、土間でコーヒー、トースト、バナナ、そして昨晩のお鍋の残り物で作られた美味しいお味噌汁などを頂きました。ゆっくりと睡眠の取れた人達は、朝6時前に起き出して富士山が見えるか目をしかめたそうです。台風のお陰ですっかり真夏日和になってしまったわけでしたが、この朝かすみの中に富士の山頂が短時間うっすらとその顔を我々に見せてくれました。

東京への帰途つく前に、バスを待つ傍ら記念撮影をしました。伊豆旅行に参加しなかったメンバーは、皆各々に地方のホストを訪れ貴重な体験をしました。本当に日本のホスト、作家の皆々様にはいたれりつくせりして頂き、大感謝であります。(左後ろより 管理人高橋夫妻、Caroline, 柳氏、山内寛子氏、石原実氏、 Lee, Peggy, Leslee, Riah, Curtis, Tamlyn, Rosing一家)

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